2003年4月

お題｢風船｣、選者･夏井いつきさん

選ばれた作品
紙風船押し潰した手ぢつと見る
新年句会から3ヶ月ぶりの採用、しかもレギュラー放送では初めての｢らく人｣(第3位)受賞ｩ
いつきさん曰く｢随分成長したねぇ｣とのこと(笑)。
ちなみにどうやら僕は2番目に多く投句してるそうで。いつきさん曰く｢多作多捨(たさくたしゃ)って言葉があるように、多く作ればそれだけ成長する｣とのことです。
嬉しいだけじゃなく勉強にもなる1回でした。
なお、風船は春の季語なんだそうですよん。

ボツ作品
風船は梅か桜か紅一点
…緑色の山肌に赤い風船が浮かんでいるという鮮やかな風景のイメージ。
あお色は風船の色曇り空
…同じく色あいの句。
風船を膨らますやうに愛してる
…正月句会の入選句に似てますね(笑)。
風船を持つ子の指に翠玉石(エメラルド)
…よくあり気な｢風船を持つ子｣に、全然違う感じの｢翠玉石｣(ちなみに当て字)を絡めてみました。
風船になつてアナタと泳ぎたい
…風船で敢えて｢泳ぐ｣という動詞を持ってみました。
四月馬鹿風船にさえ騙さるる
…まさに4月1日に思いついた句(笑)。
風船も風なかりせば只の船
…｢風船｣を｢風｣と｢船｣に分けてみました。
古町駅坊ちゃん列車に乗る風船
…電車を絡めた他の方の句は採用されてました(笑)。
凋みゆく風船のやうな花ひとつ
…｢しぼみ｣には敢えて振り仮名振ってません。
風船につかまってゆく伯方島
…盛り込む地名を｢伯方島｣にするか｢別府｣にするか悩みました(笑)。
風船のやうな気になる花見酒
…浮かれてる感じ。
風船が叱咤激励する前夜
…何の｢前夜｣かはご想像にお任せ。
反戦を乗せ飛んでゆく風船か
…風船に平和を絡めてみたら、結構こういう句多かったようで。
天井にぶら下がつてゐる風船か
…スーパーとかの天井によく風船があるのを思い出してみました。

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