2003年9月

お題｢月｣(｢月｣を含めば｢無月｣｢望月｣なども可)、選者･八木健さん

選ばれた作品
ナシ(泣)
遂に5ヶ月連続で読まれませんでした^^;
今回はいつもの1.75倍も送ったのですが、残念^^;
まぁ余り自信のない作品も多数投入してたんですけどね(笑)。
月のつく季語の多さを勉強出来ただけでも良いかな。

ボツ作品
雨月なり指数関数学びたり
…｢雨月｣は｢雨で月が見えないでいる状態｣という意味の季語。学生さんらしくしてみました。
蹴り上げしスパイクシューズ月を蹴る
…｢蹴る｣が2個ありますけど、まぁ。
月見草集めて萱町商店街
…｢萱町商店街｣は僕ンちからすぐ近くにあるとこだったりします。
マシュマロと八月十五日の空
…月を含むちょっと反則っぽい季語(笑)。でも句自体は結構自信作。
月影は黄色ではなく青き白
…｢月影｣は｢月の光｣のこと。
観月祭子らは何観ていらっしゃる
…｢子ら｣に｢いらっしゃる｣という敬語を使ってみたりして。
てっぺんの欠けたる月見団子かな
…1個の月見団子が欠けているとも、月見団子が三角錐形に積み重なっているののてっぺんが欠けているとも取れます。
星月夜隣の赤子の喚き声
…｢星月夜｣ってのも季語です。月や星がきらきら輝いてるのをうるさい感じにとらえてみました。
月見草の如き告白してをりぬ
…どんなだよ、とツッコまれそうですが^^;
有明の月を背負ひて登校す
…｢有明の月｣は｢夜が明けてもまだ空に出ている月｣のこと。
塾帰り火星を月が追いかける
…↑と対比してる感じですかね。｢火星｣は今ブームですので(笑)。
月高み 2階より上目指したり
…｢月高み｣は｢月が高いので｣という意味。
水たまりの月を掴むる係長
…下五は最初子供系にしようと思ったんですが、敢えて｢係長｣を持ってきてみました。
片見月兩眼で見ても片見月
…｢片見月｣は半分隠れて見えている月。
星月夜破れた恋でワイン飲む
…絶対実体験じゃないのバレバレですね^^;
雨月なり月に叢雲花にカゼ
…｢月に叢雲(むらくも) 花に風｣は一種の決まり文句。｢カゼ｣なのは｢風邪｣と取ってもよいよという感じ。
月影が君の横顔まだらにす
…まだらな月の光の句。
御褒美は朧月です戴きます
…｢朧月(おぼろづき)｣が｢御褒美(ごほうび)｣ってどういうコト?とか聞かないで(爆)。
三津の濱線対称に月貳ッ
…空の月と水面に映る月と2つあるのです。｢貳ッ｣は｢ふたつ｣。｢三津｣は松山の地名。
望月に跳ね返したり願ひ言
…｢月に反射させる｣というイメージ。
九月から叉湧き上がるせわしなさ
…実感そのまま。
葉月過ぎ長月はひとり神無月
…順に八月、九月、十月の意味。
見当たらぬ月のうさぎの餅の音
…視覚から始まり聴覚で終わる妙。
月光を追ってか走る碧梧桐
…｢碧梧桐(へきごとう)｣は愛媛ゆかりの俳人。
咲き誘う三五の月の木の記憶
…｢三五の月｣とは満月をさします。何故かというと三×五＝十五…ギャグじゃなくって実際あるんだって(汗)。なおこの句は口に出すと面白いです。
間違えて月下美人が微笑む絵
…｢月下美人｣って人のことだと思ってませんでした?ホントは植物のことなのです。そんな間違いを織り交ぜた句。
月なのは男と女どちらかな
…妙に意味深(笑)。
この月とあなたの月は違うモノ?
…See-Sawの｢月ひとつ｣という歌のイメージ。
初嵐月の真下は何処にある
…｢初嵐｣がそもそも季語なのですけどね。
音もなく月に衝突する花火
…｢朧庵｣で披露した句をちょっと手直し。これも｢花火｣が夏の季語だったりしますけど。
足袋脱ぎて畳のにおい女正月
…｢女正月(めしょうがつ)｣って思いっきり新春ですけどね(笑)。嗅覚で詠んだ句。
松茸が月光仮面になっておる
…こっからは｢月｣を季語以外に使ってます。…でも｢月光仮面｣て(苦笑)。
蟋蟀に月謝袋を献上す
…｢蟋蟀｣は｢こおろぎ｣と読みます。
藤袴月極駐車場の猫
…｢月極(つきぎめ)駐車場｣とかよく思いついたなぁと自分に感心(爆)。
月曜日鳴く気もしない法師蝉
…夏の句になっちゃいましたが、これはこれでよい句かなと自負。

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