2003年10月

お題｢蓑虫(みのむし)｣、選者･夏井いつきさん

選ばれた作品
母以外みの虫になる日曜日(選外佳作)
お久しぶりですッ!(笑)
気が付けば半年振りの採用…選外佳作とはいえ嬉しさの窮みです。
この句、最初は｢父以外｣とか｢蓑虫みたいな｣とか色んなパターンあったんですが、我が家では｢母以外｣だし(笑)、｢になる｣の方がインパクト強いかなぁと思いこっちにしました。よかったよかった。
今回は知り合いも多数選ばれていて、なんかホントに嬉しかったですｖ

ボツ作品
みのむしを探して山へ砂浜へ
…結構自信作。｢砂浜へ｣行くんかいっ!といつきサンやらくサンにツッコまれそうです(笑)。
蓑虫や綺麗に歳を重ねおる
…｢綺麗に歳を重ね｣るって表現がそもそも綺麗ですよね。
蓑虫や総裁選挙チラリ見る
…時事的ですねぇ(笑)。
みのむしや人間観察六時間
…みのむしって人間観察してそうじゃないですか?まぁ此処ではみのむし以外が人間観察しててもいいですけど。
みのむしや進学しよか働こか
…等身大っぽいのをひとつ。
グルーヴを感じ蓑虫廻り出す
…｢グルーヴ(groove)｣なんてイマドキっぽい言葉も絡めてみました。
みのむしやメトロノームの音聴かん
…｢メトロノーム｣は流石に近すぎるかなとも思ったんですけどね。
みのむしが木村拓哉の顔になる
…わけわかんないですね(爆)。なおいつきサンはキムタク好きらしいです。
蓑虫や十日の六時駅の前
…なんて事務的な一句(笑)。ちなみに僕は10日の6時に駅の前には居ないと思います(爆)。
蓑虫や涙の後を辿る真似
…丁度涙した頃に作った句ですね。
ミスしたら謝りなさい蓑虫や
…蓑虫って謝るのかなぁ。そもそもミスすんのかなぁ(笑)。
吹き荒ぶ風や蓑虫搖れ続け
…風を織り込んだ句は多かったようです。撰ばれてた風ものの句のうまさに脱帽^^;
みのむしのやうなをとこのをんななり
…敢えて全部ひらがな。でも一体どんな｢をとこ｣と｢をんな｣なんだろ^^;
みのむしや何処吹く風と吹かれおる
…まんまだなぁ。月曜カーン組っぽい(笑)。
みのむしや一枚脱いでやりませう
…｢一枚脱｣ぐのが｢みのむし｣なら大変ですが、そう読んでも面白いですよ(笑)。
｢愛してる｣アラ蓑虫が照れておる
…ホントは｢好きです｣くらいが良かったんですが、字数が…^^;
蓑虫の見る瀬戸内のその向こう
…小さい蓑虫からどんどんでっかい方に話が進みます。
爪切りの在り処蓑虫だけが知る
…似た句は選ばれてましたよね。釦とか殺人犯とか(笑)。
みのむしや今日も私は快速車
…｢しや｣の韻踏みもしてます。結構おきに。

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