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雨が降りそうな夜には…


大丈夫よ あなたがそばにいなくても
きっと私 他の人(だれか)を好きにはならない

遠くにいるあなたも 同じくもり空
見つめながら 何かを想っているのね

部屋の片隅に咲くハーブは 天(そら)を仰ぎ
私は本を読む 二人の写真栞にして

雨が降りそうな夜には 足早に帰って
雲に手を伸ばし あなたのこと想う
濡れたコンクリートのにおい 大きな水たまり
全部 あなたのぬくもりを思い出す材料になる

そう言えば この黄色い傘は忘れ物
そう あなたが急いで置いて行ったのよ

天気予報はこの3日間雨だって
ズブ濡れた身体を拭う気だるさ カワイクない?

今夜もしかしたら あなたが戻ってくるのかも
そんな気がした なぜだろう おかしいな
5月のカレンダー もうすぐはがさなきゃいけない
季節(とき)は思うよりも速く 流れていってしまうのね

もしも今 ドアをノックする音が響いたら
私きっと 根拠のないうれしさに包まれる

雨が降りそうな夜には 足早に帰るの
素直になるため 幸せになるため
ラヂオから流れるlove song あなたが好きな歌
そしてあなたの優しさを思い出し 眠りにつくの

雨が降りそうな夜には あなたに逢いたくて…
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