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あの日、セピアの庭で...


あの日 セピアの庭で 君に 伝えたことは 今も
僕の心で ずっと 渦巻いている

月が欠けることを 恐れる君は
僅かな音にさえ 耳を欹てる
僕はその躰を 何度も抱いて
言葉を注ぐこと 厭わなかった

どんな未来も君の為なら 投げ売ってゆく覚悟があって
冷たい雨も凍える風も 君には当たらない様に

時は 総てを奪い去って 平気な顔して 去る
君の涙も 消してしまえばいい

搖るがない想いも 何時か斃れる
そんなことを君は 零してしまう

 
ヒトは誤解をする生物で 勝手に嘆き疵付くけれど
何度やっても繰り返すのは 君の大事な欠片だろうから

in little time
未来も過去も 今の君には 必要無く
君と僕さえ 此処に 居ればいいと

あの日 セピアの庭に 君が 遺していったことを
繰り返しながら 僕は 君を視てゆく
もどる

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