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妥協


太陽(ひかり)の色で 季節が判るようになってきた頃
頓珍漢な貴方は今も 何かを乞い続ける

譬えばふっと ジグソーパズルの一欠片が現れても
諦めたのに ちょっと悔しい …貴方の其の態度も…

机の端に少し残った埃を指で擬(なぞ)ってみても
どうせ時間が経ってしまえば 叉積もってく 其んなものだし

だけど 其う云う貴方を どうしようもなく
愛してしまったのは私だから
しょうがないと云うことが歯痒くて
涙を流して 言葉を嗄らした

生まれると云うことには 其処に終わりを伴うから
ストイックでは生きてゆけない …貴方と歩むならば…

這いながらでも歩んでゆくと 心に決めた私には 只
貴方の吐息 細胞一個 全てが全部 必要なのです

だから 此う云う私は 貴方にとっては
只の莫迦らしい女だとしても
しょうがないと云う 顔でも宜いから
ずっと傍に居て 言葉を返して

貴方の言葉は 時にこの胸を
非道く突き刺して 涙誘うけど
しょうがないと云う 現実と想い
止めることなんて 到底出来ない

其う云う貴方に 此う云う私は
釣り合うかどうか 判らないけれど
しょうがないなんて 云いながら二人
素肌を絡めて 眠りに堕ちてく
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