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empty mind 〜4畳半の孤独〜


コップに水道水を 注いでぐっと飲み干し
記憶や言葉も総て 一気に洗い流した

窓から見える公園 古びたブランコだけが
誰にも語るでもなく ゆらゆら 音を立ててた

ねぇ 例えば 壊してしまった日々は
どれ位の償いをすれば元の綺麗な想い出になるの?

そっと胸に手を当てた
動悸に尋ねて 答えを探った

しばらく開けてなかった 郵便受けの手紙は
案外多くなくって なんだか虚しかったよ

ねぇ 不思議ね こんなに独りぼっちの
時間(とき)ばかりが支配してしまうなんて… 今までが忙しかった

弱い自分 その影を
振り払うように 瞼を塞いだ

扉の向こう 誰かの大きな笑い声さえ
なんだか億劫だった なんにも悪くないのに

ねぇ 何にも考えずボーッとする
ことはきっと出来ないって思ってた 変わってしまったんだろうか

誰に告げる訳もなく
壁に向き合って 何かを喚いた

この心は 私には
到底修復出来そうにないわ

答えなんて探せない
誰でもいいから 私を救い出して
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