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フリル


毎晩 眠りに 堕ちるまえ
空にこの手を のばしてた
他愛もないような癖だけど
わたしにとっては大切で

ただ 君が笑っていてくれれば
それ以外何も要らないと思った

男の子にあこがれてたあの日
スカートの裾をまくり上げて走った
もっと強く生まれついてたなら
君のすべてを 護れると信じてた

愛とか 恋とか そんな言葉(こと)
知らない程に 幼くて
でも今「初恋」と名付けるには
甘さも苦さも足りなくて

もし君が望むのなら わたしは
火の中でも 水の中だって 行けてた

果てしのない 空白の未来も
君という原則(ルール)に しばられていたから
果てを知ってしまった今も なお
からっぽのまま 宙吊りの日々(あす)を視る

不器用なのは 今も変わらないから
時々こうして 君のこと 口遊む

男の子にあこがれてたあの日
スカートの裾をまくり上げて走った
けれど強く生まれついてたなら
こんなに君を想ったりしなかった

女の子に戻れるとしても
やっぱり君のような人に魅かれる
そしてきっと 同じ経験して
今と変わらず その人を 歌うでしょう

ahh-やっぱり 男の子なら 良かった
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