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失いものねだり


灰色の空 ながした涙を
ただ徒らに 私は浴びてた
私の中の哀しみだとかを
全部流してくれる気がしてた

サヨナラしたあの日
最後まで振った手
空にかざすけれど

―ナ・ン・ニ・モ・カ・ワ・ラ・ナ・イ―

濡れゆく躰が欲っしてる
もう一度だけでいい ぬくもりを
わかってる 幾ら望んでも
失いものねだりに過ぎないと

悪足掻きなどしているつもりは
毛頭もないつもりだったのに
茶色い砂を噛みしめてみても
無力なだけで虚しさが募る

私はこれ以上
何をするのだろう?
ぶち撒けた水さえ
元には戻らないのに

充たされることを欲っしてる
愚かしい躰 汚したい
子供地味た嘘 それだけじゃ
自分すら言い聞かせれない

濡れゆく躰が欲っしてる
二度と触れないぬくもりを
幾ら望んでも充たされぬ
失いものねだりと分かってない
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