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「嘘と報い」


どうして嘘をついてしまったのかしら…と
お互い感じているはずよね、そうでしょう?

偽りの自分に近づこうとし過ぎて
疲れた愛を戻すことなど出来ないわ

空気の抜けた風船のように どこか遠くへ飛んで行ってしまった

「心をえぐる位の孤独感(こどく)を失くしてしまえたら」 そんなの無理
「最初の嘘をついたその時に 終わりが見えていた」
そうよ 報われなかったわけじゃない

いつしか嘘をつくということに 罪悪感(いたみ)を
全く感じることなくなってしまった

空気の抜けた風船を 誰が掴む事など出来るというのでしょう?

「きっと傷付きたくなくて嘘を重ね続けた筈」 もう皮肉ね
「幼稚園児でも 嘘つくことが悪いと知っている」
そうよ 正直ならば今泣かずに済んでたのに…

「心をえぐるみたいに 記憶を失くしてしまいたい」 そんなの無理
「最後の嘘はどんな傷痕を残してゆくのだろう」
そうよ 必ず報いがあるの そうよ
今は 理不尽なあたしがいるだけ
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