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4本指の手袋


みんなchocoをあげるんだって
クラス中で言っていたから
わたしだけは手袋編もう
そう思って毛糸を買った

Mamaに聞くの恥ずかしいから
本を買って部屋で編んだの
舞う毛糸に咳込むけれど
やっと昨夜 編み終えたんだ

そしていざ 勇気を出して
渡せたの あなたの腕に
そして今 包みを開けて
手袋を 取り出すあなた

 
二人はつい 顔見合わせた
出てきたのは 4本指の手袋
きっとわたし ネボケてたのネ
だけどあなた 笑って言った

「4本でも大丈夫だョ
ぼくのために 編んだんだから。」

二人は今 恋人になった
この手袋 宝物だネ
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