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17こめのはこ


今日のテーマは「FFでお勉強」。何の話かって言うとね、まず以前、深駆の雑文集「どりーむずまいん」に書いたこの話。この時のタイトルは「パンデモニウムと深駆」。(株)ニコリのペンシルパズル本「カックロ25」の締め切りで「修羅場ってた」日です。

パンデモニウム(pandemonium)の意味は修羅場。コアにFFをやっている人にだけ通じる英単語です(笑)。大混乱・伏魔殿といった意味もあるの。

FFをやっている方は知っていると思いますが、FF2のラストダンジョン、FF9後半のダンジョン、そしてFF8のGFに「パンデモニウム」という言葉が出てきますね。今回はこういう、「コアにFFをしていると分かる」言葉を取り上げてお勉強してみようかな、と思うのです。

まずはFF12から、深駆も知ったときには驚いた、ハンディボムの秘密。
FF12の武器の1つ、ハンディボムは癖があるので使わない人も多いかと思いますが(苦笑)、その武器の名前は「マールコニーデ」「アスピーテ」「ペジオニーテ」「ブリニートロイデ」「ブルカノ式」です。で、これらは一体何かというと…実は火山地形の種類なんですね。はい、地理と地学のお勉強(笑)。マールは凹型の火口のみが存在していて、つまり山になっていません。コニーデは溶岩や火山灰が降り積もって山になった成層火山というもので、富士山なんかがそうです。アスピーテは溶岩が楯状に広がった火山で、ハワイ島の火山が該当します。ペジオニーテは台地状の火山でインドのデカン高原などにあります。トロイデはドーム上の火山で大山などが該当する、という事なのでした〜。あ、今までの説明で出てきていない「ブルカノ式」とは火山の爆発の仕方を指す地学の用語で、大爆発を指す言葉だそうです。
続いて、政治経済や倫理の授業で最もよく聞くFFの言葉が「リヴァイアサン」。
社会契約説を始めて主張したホッブスの主著が「リヴァイアサン」。人間は自然状態(国家や法律などが存在しない原初状態)において欲望のままに行動する…「万人の万人に対する闘争」状態にあるため、自分の権利(自然権)を君主に委譲しなければならない、とする考え方で、この委譲される君主とその君主が治める国家を、ギリシャ神話に出てくる海獣、リヴァイアサンに例えたわけですね。ちなみにホッブスによれば、この委譲を自分たちでしないと国家は成立しません。つまり「リヴァイアサンは召喚しないと出てこない」というわけです(笑)。あ、ここで「FF4のミシディアに行く直前はどうなんだ」とか言わないように(苦笑)。…なお深駆たちの高校の倫理のテストで、「ホッブスの著作のタイトルにも使われた海獣リヴァイアサンは、新約聖書の何という章に出てくるか」というふざけた4択が出題されたことがあります(苦笑)。ちなみに答えはヨブ記。
このように神話系は多く出てきますね。たとえばエクスカリバーもそうだし、オーディンもそうだし。この前読んでいた神獣・モンスターに関する本によるとバハムートはもともと魚らしい。それからFF7のナイツオブラウンドで最後に登場するアーサー王とか。あとシヴァはヒンドゥー教の神ですね。FFから離れると、ドラクエ7が完全に聖書の世界。ドラクエ7の町々で起こるイベントは、聖書の記述を参考にしているものが多いそうな。オルフィーの町(人間が動物に、動物が人間になってしまう)がその典型。あ、ラスボスのオルゴ・デミーラは聖書に出てくる悪魔デミグルゴスの英字アナグラムだったはず。FFに戻るとアルテミスの弓やアポロンのハープなどがあります。これらはギリシャ神話の神の名を冠していますね。あと「あめのむらくも」は日本神話で言う草薙の剣です。
さらにFFの武器で日本史のお勉強(笑)。
例えば与一の弓の「与一」は、当然那須与一のことです。屋島の戦いで船上の扇を打ち落としたと言われる、源氏方の弓の名手です。ちなみにこの直後に那須与一は平家側の武将の頭を射抜いて、それが屋島の戦いの発端になったらしい。いかんせんうろ覚えなので真実性は保障できませんが…。一方、刀に目を向けると「正宗」や「備前長船」が出てきます。ともに鎌倉時代の有名な鍛冶屋、岡崎正宗と長船長光からきているのです。あ、後者は備前国…今の岡山県の刀匠だったのですよ。おお、それから「源氏シリーズ」なんてストレートなものもある。源氏の盾・源氏の兜・源氏の鎧・源氏の小手がそう。どれも基本的に高性能の防具です。
FFの魔法で英語のお勉強。
例えば相手のデータを知る事の出来る魔法「ライブラ」。これは、天秤座を指す英語「Libra」からきています。相手を天秤にかける、ってことかな。それから「フレア」は太陽の黒点付近の彩層が突然明るく輝く爆発現象を指します。アルテマがultimate(究極の、という形容詞)からきているのは有名かな?「メテオ」はそれっぽくないけど、meteorという名詞です。意味は「隕石」。あ、それからFF7のセフィロスが使う「スーパーノヴァ」は超新星って言って、赤色巨星のように質量の大きな恒星が大爆発を起こして変光星となることをいいます。この後に中性子星とかブラックホールが出来るそうです。
さらに1つだけ、フランス語のお勉強。
FFTacticsの小説名とFF9のダンジョンにその名を残す言葉が「ウイユヴェール」。FF9で初めてウイユヴェールに入るとき「oeilvert」とか出るので英語?と思いますが、これはフランス語。実際にはoとeはくっついて1つの文字でして、「oeil」が目、「vert」が緑、という意味です。つまりウイユヴェールは「緑の目」という意味なの。
あ、あとFF12のクリスタリ・グランデの名前は、古生代の名称から来ているそうですよ。オルドビ・フロウェン・ノウェとかの「オルドビ」は古生代のオルドビス紀。デボン・ザイレム・サとかの「デボン」はデボン紀のことなんだって。その後の言葉はラテン語だそうな。ああ、ラテン語といえばFF10−2のヴェグナガンが使う技はほとんどラテン語だそうで。詳しい話は某攻略本を参照のこと…(苦笑)。
とりあえずパッと思いつくのはこのあたりなので、このへんで。またネタがたまったら続きをやるかもしれません。


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