あいのうた

プレリュード

こんにちは！私の名前は雪川美寛。１９８９年８月２日生まれの１７歳の高校３年生。身長は１５４センチ、二重まぶたがチャームポイントのカワイイ女の子なんだ〜。性格は、好きな人にとことん尽くすタイプ。趣味は読書で（でもこれは推理小説だけよ）、特技は料理…かな？…ゴメン、ウソです。
ちなみに今は夏休み。今日は７月３０日、月曜日。私はとにかく今、疲れているの。それはそうだよ、昨日と一昨日、私は普通の人間じゃ絶対に体験できないような目に会わされたんだから！ううん、あんな目、「１億円あげるから体験してみない？」って言われても、私は絶対断るよ。…とにかく、それで今日やっと、解放されたところなの。もちろん、まだこの出来事は終わっていないから、こんなに暢気でいちゃいけないのかもしれないけど。でも私たちは一応「当事者」ではないし、それなりに今の気持ちは楽だった。もっとも、亡くなった人たちを前にしては、そんな事は言えないけどね…。
それから、ここで今使った「私たち」の「たち」にあたるもう一人を紹介しなくちゃね。それは、私の恋人の月倉疾風。そもそも、私と疾風は幼稚園の頃からの幼なじみなの。でも、その馴れ合いがず〜っと続いちゃって…結局二人が付き合いだしたのは、高校２年生の１月から。つまりまだ半年くらいしか付き合ってないんだけど、２人の仲は、もう最高なの！まわりのみんなは「ノロケ」だの何だの言うけど、私も疾風も完全にムシ。それで、その疾風は…とにかくかっこいい男の子。身長は１６９センチで、そんなに高いわけじゃないんだけど。でも、髪はサラサラで、その前髪は目にかかるくらいまで伸びている。そして、その奥の瞳が本当にかっこいいの！とても冷静そうで、でもちょっぴり情熱的。それに、疾風は私にだけ特別優しいの！最近は口が悪いなんて事もなくなってきたし。それに、たま〜に口にしてくれるちょっぴりキザなセリフは、私をメロメロにさせてくれるの。とにかく、疾風は私にとって、世界でただ１人の恋人なんだ〜。

でも…そんな時に、私と疾風との間で…「事件」は、起きてしまうの…。