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(無題)


彼等が減数分裂を学ぶ間に 僕は朝顔を育てたい
彼等が読解力を身に付ける間に 僕はリルケに感動したい
彼等が順位を競う間に 僕は人に席を譲りたい
彼等がドップラー効果を学ぶ間に 僕は女の子とコルトレーンを聞きたい
彼等が資本主義を学ぶ間に 僕は友と1個のパンを分け合いたい
彼等が紙に北斗七星を描く時に 僕は星空を見つめたい
僕のしたい事が 彼らのしている事を作った筈なのに
今、どうして皆苦しいの
科学がまた 人の幸せを作るように
科学がまた 人の楽しみを作るように
なって欲しいから
花を 芸術を 人を 自然を
愛する総ての人に
この詩を捧げます
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