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そらのうた


あとがき

皆様、まずは深駆の「そらのうた」をお読みくださって、本当にありがとうございます♪

あとがきでは本文の内容に触れるところがありますので、ゼヒ皆様、先に本編をお読みになってくださいね。5万字超の本編を読むのは大変だとは思いますが…(苦笑)。

今回の作品は9月末くらいに書き始めて、1ヶ月くらいで書きました。内容は、久しぶりに「かぜのうた」並みの本格さです。トリックの元ネタ自体は、○○氏の「××」に似たものがあるんですけど(この部分を明かせないのがミステリのつらいところ…苦笑)、けっこう非現実に近い設定をしながらも、意外にしっかりとしたコアがある、本人は結構気に入っている作品です。後半の歩みが速い気はするけど…気にしない気にしない。「よみのうた」に比べれば大分マシなはずです(笑)。
テーマは「空中密室」。でも、空中密室というと本当は森博嗣の「魔剣天翔」とかが出てくるかな(苦笑)。それに実際には空中に浮いているわけじゃないしねえ。あ、島については、とにかく鷲に関連した子鷲島と比等鷲島ですが…深駆はこのネタを思いついた時点では、有栖川有栖の「乱鴉の島」を知りませんでした。そんな、作品の舞台が通称烏島(本当の島の名前は黒根島です)だなんて…(苦笑)。深駆はこの作品は念頭になかったこと、断っておきます。というかむしろ、書き終えた後に「乱鴉の島」を読みだしまして(爆)。校正でだいぶ、その影響が出たかもしれない(苦笑)。特に鷲の描写。一応、全員と一回は会話することを目標に(爆)書きましたが…いかんせんトリックに関わる部分が薄いんだよね。しょうがないのかな。今から校正して内容が増えていくかも、といいつつ深駆はマトモな校正はした試しがない(爆)。
あ、それから美寛ちゃんと疾風くんの最後のシーンについては…やっぱりここくらいは、ハッピーにさせてあげなきゃかわいそうじゃない、こんなに1年に何度も殺人事件にあわせてさ(爆)。…あ、で実は、まだ書けていない作品に2007年11月に起きた設定の「なぞのうた」っていう短編集があるんです。これは…「ときのうた」と似た設定でかなりブッ飛んでいるんだけど(笑)、次はこちらの執筆にかかりたいと思っています。
では皆様、時間関係は前後しますが、次回作「なぞのうた」でお会いしましょう(会えるのか?…苦笑)。

Dreamily Yours 深駆


では、ここから小ネタ吐き出し。美寛の推理小説ネタ、疾風のゲームネタの解説。作者名敬称略深謝。
第一羽→有栖川有栖の「孤島パズル」は江神二郎を探偵とする、いわゆる「学生アリス」シリーズの第2作。同著「乱鴉の島」は美寛の言うとおり、2007年度本格ミステリベスト10の第1位です。この本を知るまでは、他の鳥がらみの推理小説という事で、美寛はクイーンの「ニッポン樫鳥の謎」を読んでいました(笑)。10月の七不思議の件、は拙作「よみのうた」を指します。あ、その直前に書いてある実玖たちと11月に遊んで云々、が次回作の予定である「なぞのうた」なの。アスカンタのシセル王妃は、ドラゴンクエスト8のアスカンタ王の妃で、既に亡くなっています。初めて訪れた時には、国中がこの妃の喪に服しているの。これはパヴァン王との回想シーンの一幕。
第二羽→桃太郎伝説はハドソンのRPGシリーズの1つです。桃太郎電鉄は言わずと知れたスゴロク系ボードゲーム。こっちのほうが有名かな?竹取島は、霧舎巧の「カレイドスコープ島」の舞台です。増加博士はギデオン=フェル博士(解説は下記)のオマージュとして二階堂黎人の小説に登場する探偵。双面獣事件はその二階堂黎人の小説なのですが…う〜ん、深駆はミステリというよりサスペンスと捉えています。ごめんなさい。開かずの扉の咲さんは、霧舎巧の「開かずの扉」シリーズに出てくる森咲恵さんのこと。雅の設定は咲さんの影響が強いのです。
第三羽→歴史的なお話は全て、深駆のでっち上げです。高田崇史の書き方をイメージしてそれらしく作り上げました。基本的に大ウソ。皆さん信じませんように(笑)。
第四羽→「糸伏村」は劇場版TRICK(Kの字は左右逆にならない…苦笑)の舞台となる村。「厭う死」という言葉と掛けられています。あ、あと電波アレルギーの話は…深駆もニュースでチラッと見ただけの話をそのまま書いているので信憑性ゼロ。これも過信しないで下さい(苦笑)。
第五羽→ナコルルは…深駆はうろ覚えだったの。鷹匠の女の子が格闘ゲームにいたよね、っていうのは覚えていて、速水さんや友人の織田上総介に聞いたところによると、ナコルルは格闘ゲーム「侍スピリッツ」に登場する女の子で、正確にはアイヌの人で鷹匠というわけではないそうな。鷹の名前はママハハ、一緒に連れている狼がシルクゥって言うそうで。一時期、東京都三鷹市のイメージキャラクターに選ばれていたのは深駆の記憶違いか…(苦笑)?中村青司は言わずと知れた、綾辻行人の館シリーズで、一連の館を建てたとされる人物。シェンロンはドラゴンボールのあれね。で、フェル博士というのはJ・D・カーの誇る名探偵。
第六羽→アルセーヌ・リュパンは大丈夫ですよね?ルパン3世のおじいちゃんです(こらこら)。迷路館は上の中村青司が建てた館の1つ。実際に斧が飾られている部屋もありますよ。ちなみに15パズルが隠し要素として入っていたゲームは、初代ファイナルファンタジーです。
第七羽→カーの「三つの棺」は、「密室講義」があることで有名なギデオン=フェル博士ものの代表作です。美寛が首なし死体を見たのは、拙作「よみのうた」でのこと。スプラッタ度合いでは深駆作品の中で最強(苦笑)。ラベンダーに包まれたA県の屋敷はもちろん、金田一少年の事件簿の「怪盗紳士の殺人」に出てくる蒲生邸(ラベンダー荘)ですね。Aは青森です。
第八羽→美寛の麻酔に関する推理は、元ネタがあってですねえ、これは○○の「××」なんですよ…。うう、やっぱり作品名を明かせないのがつらい(苦笑)。もし皆様が行き当たったらその時、ということで。準密室については、拙作「かぜのうた」で取り上げました。
第十羽→深駆はケシの植生のことは何も知りません(爆)。そのため、すっごくあいまいな表現でこのシーンを乗り切っています(苦笑)。そもそも気候的に3月のS県(あ、深駆の中ではS県は静岡県なのでした)の南の島で生育できるのかな?知らない(爆)。と思っていたら、11月の北海道で大麻が自生していたというニュースが…(苦笑)。
第十一羽→アルバート家は、ドラゴンクエスト8のリーザス村にある名家。ゼシカもこの家の人間です。この家の家訓は、まぁ喪に服するという事。それに対してゼシカは、敵討ちのために行動することを選び、結果として主人公たちと旅をするようになるわけ。美寛が疾風のために本気で怒って本気で泣いた日は、拙作「やみのうた」の幕間でのこと。ドラゴンクエスト7には、モンスターパークといって、旅先で倒したモンスターをパークに送るというサブイベントがあります。このパーク内に洞窟や墓、高原などのマップがあって、その中の1つに塔があるの。フライングデビルは逆ピラミッドなどに、ゴールドキッズは某イベント後のダーマ神殿周辺などに出るモンスター。それで、噂の?「そらの狩人」は、封印の洞窟やフォーリッシュ周辺に出るモンスターです。
第十二羽→殊能将之の「ハサミ男」は第13回メフィスト賞の受賞作。深駆は残念ながら?あるトリックが先に見えてしまったけど、非常に精緻かつ不思議に物語が進んでいく名作。「さて…」から謎解きを始めるのは名探偵の鉄則です…という話は、はやみねかおるの「そして五人がいなくなる」に書いてあります。
第十五羽→「未来予想図U」はドリカムの名曲。これは…説明しなくていいですよね?あと、深駆は卒論を「なぜ人を殺してはいけないのか」で書こうとしていましたからね(笑)。この手の話は一時期結構考えていました。一応、学説?として有力といわれているのは、「人間は言語コミュニケーションによって成長していく動物であり、自らその話し相手としての他人を殺すことは、種のアイデンティティを著しく損なう行為である」とか何とか(苦笑)。ミステリで言うと、高里椎奈の「白兎が歌った蜃気楼」などで扱われた哲学的テーマですね。ちなみにこの小説は舞台が愛媛県であることもポイント(笑)。物語後半に出てくる駅名は、深駆にとっては馴染み深い地名ばかりです(爆)。疾風の最後のセリフは、ファイナルファンタジー12のバルフレアが、バルハイム地下道でヴァンに言うセリフを意識しています。
第十六羽→「怪盗セイント・テール」は美寛と疾風の恋愛に一番影響を与えた(笑)マンガ。拙作「ときのうた」などで解説しております。1年前にこの公園で、というのは拙作「つきのうた」を参照のこと。エデルというのは、美寛と疾風お気に入りの、深月高校近くにある喫茶店です。ここの苺クリームソーダが美寛のお気に入り。拙作「やみのうた」にも名前だけ出てきます。
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